March 13, 2005

EXTREME再結成来日公演レポ(後編)

 
2005/01/13 @ 渋谷AX


最近気付いたけど俺冬にサイト更新すんの無理だわ。
風呂上がりに煙草吸いながら「さて、いっちょサイト更新しますか」ってのが毎度のパターンなんですよね。で、綺麗好きだから窓開けて換気しながら煙草吸うわけ。超寒い。さっきちょっと雪とか降ってたしね。そりゃすぐ窓閉めてDVDとか見るわって話で。更新意欲が喚起されないにもほどがありました。今週あったかいらしいからまとめて更新するでえ。


ということで後編ね。どんだけ待たせんねんって。すんません。
3週間ぶりですがなにごとも無かったかのやうに。今僕は興奮の坩堝、ライブ中盤8曲目にいますよ!


8曲目は1stから"Play With Me"でした。ライブの定番。
ぶっちゃけ「一緒に遊ぼうよ」とか言ってるだけの酷い歌詞なんですが、この歌詞を全力でシャウトして、そこそこポーズを決められて、それが決して浮いていない42歳というのは単純に凄いと思った。見せ方を心得てる。
出だしではベースを弾きながら逃げるMOBY君と追いかけっこをする演出。これもひょっとしたら彼らのライブでは恒例なのかも知れませんが、初めて見たので楽しかった。逃げてる奴ハゲだし。特に。基本禿げたなで肩の白人は全員MOBYに見える性質です。


9曲目"Midnight Express"。
出ました。4thからある意味最も人気が高い楽曲とも言えるインスト。ヌーノのファンならこれだけで白いご飯がもりもり食べられます。徐に用意される椅子と手渡されたアコギに「これなに?」などとボケながら。期待させといてアダムスファミリーの曲弾いたりして焦らしながら。
男前ですが、基本は真顔でどうしようもないダジャレを言うのが好きなおっさん、というのが今回一貫したヌーノの印象。


で、ヌーノの沢木耕太郎アワーが終わると今度はゲイリーが合流。
「誰だこいつ?」「何かリクエストは?」などと冗談を飛ばしながら(そして、本当に前のほうでリクエストしたらしい客に応えて"Teacher's Pet"をイントロだけアコギで弾くというオマケ付き)、EXTREMEの代名詞である大ヒット曲"More Than Words"へ。
ここは正直、元々余り期待もしていなかったし、客に歌わせてばかりで、感動は無かったです。
僕自身この曲はカラオケでも歌うぐらい凄く好きなんですが、これはあくまで歌いやすいし、自分が歌うと好き、という話であって。勿論最初に聴いたときに好きだったからこそ、カラオケで歌うわけだけど、どうしても生でオリジナルを聴いてみたいような歌では無いですよね。
で、本人たちにとっても彼らの代名詞のようになってしまっている曲だし。
もう演奏するのも飽きてるでしょう。で、観客に歌わせるのに向いてる曲だし。ただ俺は客が歌ってるのなんか見ても感動しない、という繋がり。


でもなんとなく「ああ、俺はこの瞬間を待ってたんだなあ」みたいな暖かい空気には包まれました。
この曲1曲あれば、この人たちは一生食ってけるし、この曲がある限り周りにいる人を幸せにできる、という。
ある意味重すぎる十字架ではありながら、やっぱマスターピース。控えめにライター点火してすぐ消しました。


11曲目"Cupid's Dead"から12曲目"Am I Ever Gonna Change"へ。
おいおい、このへん何もメモが無いよ。自分で自分にビックリした。
でも"Am I Ever Gonna Change"は良かった、気がする。小さい会場で聴く規模の大きいバラードってお徳感あるよね。


13曲目"He-Man Woman Hater"。
『Pornograffitti』から3曲目。MOBY君が高音コーラスで頑張ってました。この人地味だけど今回良い仕事してるなあ。
じゃあMOBY君なんて呼んでないで名前ぐらい調べてやれって話ですけど、とにかくEXTREME関係はネットで検索しても余り情報が出てこないというか、関係ないEXTREMEばっかり引っ掛かって時代を感じます。「ヌーノ」で検索したらヌーノ・ゴメスばっかりなんだもん。


この曲でヌーノは終始MOBY君側のマイクスタンドに寄って一緒にコーラス取ってましたが、何度も目を瞑って「まぶしい...お前のハゲ頭まぶしくて一緒に歌い辛いわ」みたいなジェスチャーをしては「どうよ?俺のギャグどうよ?」って目でオーディエンスを見てた。どこまでコテコテやねん。
最低のスーパーギタリストです。もうpopulation 1じゃなくてアンタtroupe 1でいいよ。劇団ひとり。


本編最後は同じく『Pornograffitti』から、ヒットシングル"Get The Funk Out"。
コーラスを引き伸ばしながら、何度も「大きく左右に手を振ってくれ」というジェスチャーを繰り返すゲイリーにベタな演出ながら会場大盛り上がりです。まあ僕の居た辺りは後ろのほうなんで、あまり手を振ってる人居なかったっす。


こうゆうの、必ずライブ終わりで2ちゃんなんかで「後ろの奴が冷めてて盛り下がった」とか書かれちゃうのね。
会場の前と後ろで温度差あるのは仕方ないから文句言っても始まらねえよって毎回思うんですけど、日本人って悲しいぐらい周りに合わせちゃうんですよね。俺も「大して盛り上がらないライブだなあ」と思っても前列のほうにいたら歓声あげたり手振ったりしちゃうし(周りの盛り上がりを壊さないように)、後ろに居たら「あんま手振ったら周りで黙って見てる人に迷惑かな」って静かになったり。
結局前で暴れてる奴も後ろで腕組みしてる奴もメンタリティは一緒っていう。
糞席割り振られて抗議の意思を示すために腕組みするのはオーディエンスの権利だよ。東京ドームの外野席でストーンズのライブ見ても熱狂しながら飛び跳ねられる奴ってのはミック・ジャガーより自分が若いのが嬉しいだけ。


ということで、場末のラブホテルで売ってる馬力の弱いバイブのように力無く揺れているうちに本編終了。
まあ、アンコールあるしね。俺は"Decadence Dance"を聴きに来たんだよ、と。あの曲で暴れるためにエネルギー溜めてんだよ。こんなとこで燃え尽きるような愚は犯しませんよ。牽制球には引っ掛からないデ・ニーロ。


なんて思ってるとメンバーが戻ってきて"Hole Hearted"でアンコールがスタート。
えー、もうちょっと盛り上がる曲で始めようよーと思わないでもないですが、"More Than Words"、"Get The Funk Out"と並ぶ大ヒット・トリニティですから此処はしょうがない。さあ、来い、"Decadence Dance"来い。六発ほど来い。


しかし期待を裏切ってアンコール2曲目は"Mutha (Don't Wanna Go To School Today) "。
引っ張るなー、オイ。しかしこれは嬉しい裏切りというか、個人的に1stで一番好きな曲だったんで、かなり楽しめました。
イントロ粘ってから結局80年代ハードロック特有の能天気サウンドに流れ込む、今では全滅した展開の曲で、原曲よりかなり早いアレンジでプレイされましたが、この能天気な多幸感があるからこそ、僕らはありえないダサジャケに彩られた80年代CDの山を売り払うことができず棚の整理に四苦八苦することになるわけです。


EXTREMEのメンバーも含めて会場に居る奴全員、今や学校の敷地に入ったら刺股で取り押さえられそうな年齢に達した汗だくの大人ばっかりが雁首揃えて「ママッー、今日は学校に行きたくないよー」と大合唱するバカさ加減。嗚呼、幸せ。明日は笑顔で会社に行けそうな気がします、みたいな。学校嫌いの曲歌って会社に行きたくなる時間軸のズレに感慨深くなりながら、さあ、いよいよ大団円。
次こそ"Decadence Dance"だろ。


「サンキュー、トキオー!!」


あれ、メンバー引き上げちゃったよ?
ああ、アンコール二回目で"Decadence Dance"ってことね。もう焦らすんだから。


パチッ(客電が付く音)......


....「本日は誠にありがとうございました。公演はこれにて終了となります」


はあ?!何言ってんの、お前?
"Decadence Dance"は?


....「なお会場は21時にて閉館となりますので、皆様お早めに....」


マジデカー。
なんと、"Decadence Dance"無しという驚愕の逆ミラクル。マジで21時に情け容赦なく閉まる会場だったみたいなんで、これが「演奏したかったけど時間切れ」だったのか、最初からこの日のセットリストに入ってなかったのかは良くわかりませんが、とにかく"Decadence Dance"無しのまま終了。こんなのありかよ。


1stから4thまで比較的満遍なく聴いていた僕はともかく、『Pornograffitti』ぐらいしかロクに聴いてないさかっちょやよしきさんに到っては「あれ、俺のEXTREMEライブはいつ始まるんだ」みたいな顔で呆然としてました。ひょっとして「いやあ、引っ掛けっすよ、びびった?」とか言いながらメンバーが出てくるんじゃねえかと何度も後ろを振り向きながら、小声で「ダーンス」と呟きながらの退場。大の大人が。「ダーンス...」。会場の外で冬の北風に晒されながら「ダーンス...」「ありえねー、イーグルスがホテル・カリフォルニアやらないようなもんだよね」「ダーンス...」「いや、The Knackがマイシャローナやらねえようなもんだよ」「ダーンス...」「まあ、和民でも行こうぜ」「ダーンス...」


結局居酒屋でカキフライ食って帰りましたよ。(当然乾杯の挨拶は「ダーンス!」)
まあ、大人だから泣きませんけどね。Big Boys Don't Cryだし。あんまりだよな。俺らのテンション和民のカキフライと同じぐらい生煮え。
正式に再結成してまた来日公演やってくれないと俺許さないからな。


次回、「早くしないと2005年も終わっちゃうぞ」のハラハラドキドキに包まれながらお送りする、しまけん版2004年BEST SINGLE TOP10』の7位でお会いしましょう。それでは、また会う日まで。ダーンス。

投稿者 しまけん : March 13, 2005 10:07 PM | トラックバック
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